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【おすすめ漫画】『サマータイムレンダ』のまとめ・感想・おすすめポイント

『サマータイムレンダ』1巻の表紙

今回はおすすめ漫画『サマータイムレンダ』のまとめ・感想・おすすめポイントを紹介していきます。

ずばり『サマータイムレンダ』とは

青春3 out of 5 stars
サスペンス4 out of 5 stars
戦術性5 out of 5 stars
バトル4 out of 5 stars
おすすめ度5 out of 5 stars

という漫画です。

ひと夏のサスペンスバトル漫画がみたい

「影」と「ループ」を掛け合わせた設定の深い漫画がみたい

単行本13巻で完結するちょうどよい長さの物語がすき

最近はアニメ化もされています。

和歌山市が官民一丸となって推していて、モデルになった無人島「男木島」・「友ヶ島」も聖地巡礼として話題になっております。

関連記事については現在作成中です。

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ありあけと著作権者がwin-winになればいいなと考えております。

『サマータイムレンダ』ってどんな漫画?

サマータイムレンダ 第一話
『サマータイムレンダ』第1巻

幼馴染の潮が死んだ―――。

その報せを聞き、故郷の和歌山市・日都ヶ島に帰ってきた慎平。家族との再会。滞りなく行われる葬儀。だが島にはある異変が…?

ひと夏の離島サスペンス!!

週刊少年ジャンプ公式サイト

『サマータイムレンダ』(作者:田中靖規)は『少年ジャンプ+』で、2017年10月から2021年2月まで連載されました。単行本は完結済みで全13巻です。

おすすめポイント3つ

サマータイムレンダ キービジュアル
第1弾キービジュアル(『サマータイムレンダ』公式サイト)

青春漫画じゃなくてサスペンスバトル漫画

「影」と「ループ」の2つの掛け合わせがすごい

キャラに感情移入するとさらにエモい。

一つずつ語っていきます。

①青春漫画じゃなくてサスペンスバトル漫画

サマータイムレンダ キービジュアル
第2弾キービジュアル(『サマータイムレンダ』公式サイト)

おすすめポイント1つ目は青春漫画ではなくサスペンスバトル漫画、ということです。

第一印象はひと夏の青春漫画にもみえますが、内容は違います。

ありあけ

キービジュアルでも銃とか包丁とかネイルガン持ってるでしょ。

『サマータイムレンダ』は遥か昔から人間とすり代わり島に巣食っている「影」との戦いです。

前半はその正体を突き止めるサスペンスでもあり、

後半は「」と「ループ」の特性を活かしたバトル漫画でもあります。

恋愛要素も少しありますが、世界の命運をかけた死闘の間に進行する程度です。

単行本は全13巻が中弛みなくラストまでしっかり描かれています。

②「影」と「ループ」の2つの掛け合わせがすごい

おすすめポイント2つ目は「影」と「ループ」2つの設定の掛け合わせがすごい、ということです。

物語のキモになる「」と「ループ」それぞれの設定について見ていきましょう。

影(トッペルゲンガー)

サマータイムレンダ 第3話
『サマータイムレンダ』 第1巻

「影」とはいわゆるトッペルゲンガーです。

漫画ではオリジナルは漢字(潮)、影(トッペルゲンガー)はカタカナ(ウシオ)で表記されています。

「影」の特徴

・敵ボスであるハイネからうまれる。ハイネが死ぬと全ての影は死ぬ。

・影は人間・モノの情報をスキャンしコピーを産み出すことができる

・人間から遺伝子・容姿・記憶などを取得できる

・足もとの影を傷つけられると生命線である情報が損傷する。

・大きく情報が損傷すると影は死ぬ。

主な特徴は上記のとおりですが、もっと細かい設定もあります。

例えば、影は人間だけでなく物体も対象にして情報をスキャン・コピーできます。

そして、猟銃、包丁、ネイルガンをスキャンして情報をインプットするとコピー品をアウトプットすることができる。

スキャンした時に「弾丸が満タン」なら、それだけアウトプットしても「弾丸は満タン」のままなので、実質タマ切れはなくなる、というメリットがあります。

サマータイムレンダ 第52話
『サマータイムレンダ』 第5巻

その反面コピー品はアウトプットした影から50m離れると使えなくなるといった制約もあるので、

バトルでは、接近戦にはコピー品の猟銃、狙撃にはオリジナルを使う、といった影特有の戦術が組展開されます。

バトルは一見して脳筋の肉弾戦のようで、影としての能力を軸とした情報戦・心理戦です。

ループ(死に戻り)

『サマータイムレンダ』第1巻

「ループ」とはいわゆる「死に戻り」です。

ループの特徴

・新平が死ぬと7月22日のある地点(始点)に戻る。

・死んだときの記憶はループ後も持ち越せる。

・始点は時間の経過とともに未来にすすんでいる。

・始点が死を追い越すとループができず死が確定してしまう。

「死に戻り」は「本人が死ぬと過去に戻り、記憶は次回に受け継がれる」というものです。

サマタイでもループにより慎平は記憶を受け継ぎ自分や仲間が死ぬ未来を回避していきます。

サマータイムレンダ 第6巻
サマータイムレンダ 第7巻
『サマータイムレンダ』 第6巻

しかしサマタイのループは回数を重ねるごとに始点が動きやがて死が確定してしまう、という弱点があります。

話が後半になり状況が切迫していくにつれて、たった一つの判断ミスや遅れが取り返しのつかない確定事項になってしまうのです。

そして敵ボスのハイネにループの弱点を気づかれてしまいます。

ウシオの能力

サマータイムレンダ 第1巻
サマータイムレンダ 第1巻

ヒロインであるウシオの特徴・能力にも触れておきましょう。

普通の影にはできないことができます。

ウシオの特徴

・潮のコピーしたとき影として人格や記憶を上書きして消えてしまった。

・影としての潜在能力がとても高い。

・慎平のループについていくことで時間をさかのぼることができる。

・影の情報にアクセスして情報の修正・削除(ハッキング)ができる。

・体験した情報を触れた相手と共有できる。

ウシオは影でありながらオリジナル(潮)と同じ記憶・性格を完全コピーしているので、人間側として戦います。

影としての潜在能力がとても高く、守られるヒロインではなく人間側の最高戦力です。

「影」と「ループ」を掛け合わせた複雑な設定

サマータイムレンダ 第7巻
サマータイムレンダ 第7巻

サマータイムレンダの真髄は「影」と「ループ」の両要素を矛盾なく両立させているといる点です。

「影」という設定にサマタイ独自の設定が追加されただけでも複雑ですが、

「ループ」という設定が掛け合わさることで、読者に頭を使わせてくれる物語になっています。

ウシオはスキャンした武器や敵の情報を、ループで過去の味方に伝えることができます。

慎平とウシオ以外の者にも情報を共有することで擬似的にループさせ、みんなでハイネと戦います。

  • 「影」の中でも特別高い能力をもつウシオとハイネ
  • 「ループ」ができる慎平とハイネ

慎平とハイネどちらか一人だけではハイネには勝てません。二人でないとダメなのです。

ハイネも影の能力とループ能力をもつので、とても複雑な戦いになります。

主人公たちはループ能力でめでたしめでたしとならず、敵もめちゃめちゃ強いです。

サマータイムレンダ 第7巻
サマータイムレンダ 第7巻
サマータイムレンダ 第7巻

「影」と「ループ」をふんだんに使うサマタイは一度読むだけでは完全には理解できないです。

2度3度読み返して「前回あのときスキャンしたデータをココでつかうのか!」となります。

読めば読むほど練りに練られた構想に驚きます。

アニメも動的でよいのですが、じっくり読める原作をおすすめします。

ありあけ

ぜひ購入して何度も読んでみてください!

③キャラに感情移入するとさらにエモい

おすすめポイント3つ目はキャラの感情に注目するともっとおもしろい、ということです。

澪とミオ

サマータイムレンダ 第3巻
サマータイムレンダ 第3巻

慎平に好意を寄せている澪を見てみましょう

記憶も恋心もコピーしたミオですが性格が少し違います。

潮に少なからず嫉妬しており、ミオは澪よりも露骨に嫉妬心や苛立ちをみせる場面がいくつかあります。

サマータイムレンダ 第9巻
サマータイムレンダ 第9巻

ウシオのハッキングにより味方になった後は、自分の気持ちを押し殺す澪に発破をかけます。

これは澪をからかっているのではなく、ミオの恋心も本物だからこそオリジナルである澪の背中を押しているのです。

ミオは澪を殺せないし、ハイネを倒しても影の自分は消えてしまいますので。

澪への発破をかける態度は軽薄そうに見えて強い意志を感じます。

こういう読み方をすると、感情の起伏が乏しいミオもエモいのです。

潮とウシオ

サマータイムレンダ 第4巻
サマータイムレンダ 第4巻

「ウシオ」と「潮」のアイデンティティーについて見てみましょう。

ウシオは潮のコピー時に影として本能や記憶を上書きしてしまい、自分をオリジナルだと思っていました。

しかし潮と行動するうちに自分が影であることに気づきます。

自分のアイデンティティーが揺らぎ、自分が影であることに気づいたウシオは激しく動揺します。当然ですよね。

サマータイムレンダ 第5巻
サマータイムレンダ 第5巻
サマータイムレンダ 第5巻

しかし一度共闘した潮は自分の影であるウシオを当たり前のように味方とみなします。

それにウシオがどれだけ救われたのか、潮にどれほど感謝したのか、

一コマ一コマの表情が細かく描かれています。

ウシオのアイデンティティーの揺らぎの一喜一憂が個人的に大好きです。

サマータイムレンダ 第5巻
サマータイムレンダ 第5巻
サマータイムレンダ 第5巻

物語序盤ですでにヒロインが死亡しているのでサスペンスとバトル要素だろう、ではありません。

視点を変えれば、潮がウシオを認め、そんな潮が自分を庇い死んで、あとを託されたウシオは「少しでも借りを返すために」慎平たちとともに戦います。

これはヒューマンドラマといえるでしょう。

潮もウシオも報われるラスト

サマータイムレンダ 第13巻
サマータイムレンダ 第13巻

ラストは潮もウシオも報われるラストになっていました。

死闘の末にウシオの力が覚醒し、過去が根源から排除されたルートで慎平は潮と再会を果たします。

ハイネが消えると全ての影が死ぬ。影であるウシオは消えてしまいます。

そのままだと最後には潮だけが残りウシオは報われない気がします。

しかしラストのラストで「たこやきを好きなだけ奢る」という、ウシオと慎平の約束が出てきます。

これは力が覚醒したウシオが消える前に何らかの形で記憶に介在し、ウシオの記憶を潮と慎平に渡したのでしょう。

ウシオが潮をコピーした物語の最後には、潮の中に一部ウシオがいる形になりました。エモい。

過去が改変したことでウシオが初めからいなくなったわけではありません。

潮とウシオの両ヒロインが報われる完璧なラストでした。

サマータイムレンダ 第13巻
サマータイムレンダ 第13巻

まとめ

ひと夏のサスペンスバトル漫画がみたい

「影」と「ループ」を掛け合わせた設定の深い漫画がみたい

単行本13巻で完結するちょうどよい長さの物語がすき

青春漫画じゃなくてサスペンスバトル漫画

「影」と「ループ」の2つの掛け合わせがすごい

キャラに感情移入するとさらにエモい。

この夏に見つけた名作です。

みなさんにも全力でおすすめしたい漫画です。

今日はこの辺で、またね。