Webに期間限定で『DEATH NOTEーデスノート〜Cキラ編〜』が公開されました。
「週刊少年ジャンプ」2008年11号に掲載された読切の再録でもあります。
どんな作品になっているのでしょうか。
夜神月なき世の中で、再びデスノートを使う者が現れる。それに対し、ニアは…!?
Lがキラ(夜神月)に殺され9年、そしてキラが死神リュークに殺されて3年たった時間軸での物語。
キラの復活を確信した大衆は湧きだち、キラ捜査に関わった者は再び危機感を募らせる。
今回のキラは高齢者や自殺願望を示す人間を殺しまくる反面、反抗声明もなく何か主張もありません。
そんなキラにLであるニアは関わろうとしません。一体なにがあったのでしょうか。
Cキラの特徴
今回Cキラについての描写はほとんどなく、捜査官たちやニアのセリフ、被害状況から人物像を推測するしかありません。
老人ばかり大量に殺害するけど、何か信念があるわけでもないらしく、リスクをおかさない特徴を持ちます。
そんなCキラを見て、ニアは「彼をキラと呼ぶのはキラ(夜神月)に失礼であり、強いて言うならC(cheapで安っぽい)キラだ」と吐き捨てます。
「Cキラは病に苦しむ祖父か祖母を殺してしまい、高齢者の殺人を善と勘違いした若者、またはキラと同じ力を持ってしまい本当のキラになろうとしている馬鹿で、つまらない殺人犯です」と吐き捨てました。
ニアが関わらない理由
ニアは、LならCキラ事件に関与するかどうかを考えていました。
そしてLが難事件を解決するのは好奇心からであり、ゲームクリアをしたいのと同じ感覚、といっていたのを思い出し、自分はつまらない相手であるCキラには関与しないことを決めます。
たとえ最悪の力を身につけた敵であっても興味がわかない相手、といいます。
一言で勝負は決まった
さくらTVで自殺願望を口にした出演者が殺害されたのを見たニアは電波ジャックして見解を述べました。
- 今回の事件には関与しないこと
- 犯人に一言「この人殺し」
この言葉を聞いたCキラは数日後に自分の名前をノートに書いて自殺したのです。
自分がしたことを冷静に考えると精神が耐えられずに死を選んでしまった、ということです。
はじめから読み直してみると、ニアは、Lならどうするか、つまり事件に関わるかどうかだけを考えていただけで、Cキラをどう攻略するのかなんて考えていなかったのです。
ニアが推測した通り、デスノートを持って表面上勘違いしただけの小物だったということでしょう。まさしくCheapキラ(安っぽいキラ)でした。
夜神月の最たる力はその悪魔的な頭脳ではなく、デスノートを使い続けた不屈の精神力だったということですね。
その精神力を生み出したのは、最終的には大きく歪んだ強すぎる信念(正義感)だったのでしょう。
デスノートは、ただの勢い任せのCキラに本当の意味で扱いきれる代物ではなかった、ということです。
そんな話でした。
まとめ
今回の読み切りをまとめると
Cキラはリスクなしで殺戮を繰り返すCheapな殺人犯
そんなCキラにニアは興味をもてなかった
デスノートに必要な資質は頭脳ではなく「精神力」
今日はこの辺で、またね。